倒産経営者が語ります。 KEN企業勉強会(中小企業の経営管理研究・勉強会)

メルマガ 177

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■177回目■■  2月 5日

■■■倒産経営者が語る 成功への軌跡■■■ 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【メルマガを書いて良かったと思える瞬間】

■こんにちは片桐です。


 先週のメルマガで、自殺はするなという題名でメルマガを
 書きました。

 その記事はこちらから
 http://keiei55.livedoor.biz/archives/50183726.html


 内容も、厳しい内容だったのですが
 5名の方からメールを頂きました。
 ありがとうございます。


 その中で、私自身、メルマガを書いてきて本当に良かったな
 と感じる瞬間をいただけたメールをいただきましたので
 ご紹介させていただきます。


 自殺というキーワードは、正直な話このメルマガを
 読まれている方の中には、一瞬頭の中をよぎるような現状の
 方もいらっしゃると思います。


 どれがいいとか、悪いとかではなく自殺という選択肢だけは
 なくしたいものです。



■それでは、こちらからいただいたメールです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

はじめまして。●●と申します。
●●の片田舎で工務店をやっております。
 
長文・駄文で申し訳ありませんが、
暫くおつきあいください。
 
ご多分に漏れずウチの工務店も赤字経営で資金繰りには
毎月毎月難渋しています。

元々、大工であった父親が、人に使われるのは嫌だとい
うことで30年ほど前に独立し自分が親方となって多い時
は8人の大工を使って仕事をしていたと聞いています。


男兄弟は私しかいませんので●●年前、私が●歳の時に
地元に帰ってきて手伝い始め、それを期に法人化しました。


言葉が悪いですが、大工上がりで、しかも独立理由が人に
つかわれたくないという理由だけあって、
社長である父は他人の言うことをききません。


昔は8人の大工を使っていたといっても、それは仕事上の
縁であって人付き合いもあまり上手ではありません。


他人からとやかく言われるのを好みませんし、経験則から
の判断しかできませんので新しい試みもできません。
しかも悪いことに3年に1度はお客さまからお金を
いただけないようなことが発生しました。


それは仕事の内容が良くないとかのトラブルでなくて、
お金を払わない、そういう人に当たってしまうのです。


またあるときは、知人の店舗を知人の設計事務所経由で
建築することになった時のことです。


設計事務所が予算3,500万円でと書いてきた図面を、
私が積算するとどうしても5,000万円を超えるのでこれは
考え直すか、契約額の増額を、と注進しても聞き入れず、
結局そこで大きな穴があいたこともありました。


もととも法人化するとき、ほとんど蓄えがなかったので、
そのときから資金繰りに困っているような気がします。


例えば50万円の利益を出すために利益が10%の場合は
500万円の売り上げが必要・・・とか、そんな考え方さえ
出来ない人だったのです。


 
今まではなんとか耐えてきましたが、このままではジリ貧に
なってしまうと思い、5年ほど前から登記簿上では取締役だけ
でしかない私が、お客様との折衝、材料の手配、アフター
メーテナンス等々すべて面倒を見ることにしました。


ウチの工務店にはそれらを管理するシステムさえなかったの
で、建材卸やメーカー、販売店に話を聞き、
システムを作り始めました。


3年ほど前からは経理の方もこれもカタチだけの取締役で
ある母から譲り受け、私が管理するようになりました。
 

お金のことをみれば、経営計画もたてられます。
大きなポカを数回繰り返しているとはいえ、
赤字は2,000万円ほどでした。


自分なりに計画を立てて、言うことを聞かない社長を
うまく騙しつつ昨年度期末で1,000万円ほどまで圧縮
できました。
しかしキャッシュがないので、いわゆる自転車操業です。
 


以前の私であれば、自分勝手ばかりいう父親のせいにして
責任逃れをしていたかもしれませんが、いろいろな勉強会
に参加して、そういう父親をコントロールできないのは
自分のマネジメント能力の未熟さゆえとも考えられるよう
になりました。


ですからすべてのことは自分で責任を持とうと思っております。
 
 
実を言うと、私は胆石で、先ほどまで入院して
おりました。


しかし、今回は長く休めないのでとりあえず痛みが
治まるのを待ち、手術は後日ということで退院許可を
もらってきました。


どうしてもしておかなければならない支払とか、
その他モロモロがあったものですから。
 


自分でももう駄目かな・・・と思っています。
入院中も常にそのことは頭にありました。
 


やはり資金繰りがうまくいきそうにありません。
仕事とお金のパランスがよくないのです。
 

昔から通帳ひとつ見ようとしない父親にいっても無理
ですし、すべての責任は私が持つときめたのですから。
 

地元の銀行のネットバンキングに繋ぎ、少ない残高の中
から、とりあえずのところだけ小分けにして支払いました。


当然、それでも足りません。
支払先になんと言えばいいのか・・・・・。


 
これ以上ネットバンキングに繋いでいても残高が増える
わけではないので、たまっていたメールでも整理しようか
と、そして身の振り方を考ようと思っていたそのときです。


 
【倒産経営者が語る】自殺はするなよ
 

この文字が飛び込んできたのです。
迷わず開いて一字一句漏らさぬように読ませていただき
ました。片桐さんの言葉か私に突き刺さるようでした。


もう最後の手段として保険金でということも考えていた
矢先のことだったので。狭い田舎なので、支払えなくなる
と幼稚園に通う娘が可哀相かなとか目先のことだけにとら
われていました。、


たしかに片桐さんのおっしゃるとおり私が死んで遺された
妻や子ども達は一生負い目を負って生きていかなければな
りません。


苦しくなると、そんなことまで考えられなくなるものです。


しかし、あなたの言葉でもういちど落ちついて考えられそ
うです。正直、ココまで落ち込むとすぐに、
さぁがんばるぞ!!と奮い立つことはなかなか難しいのですが
なんとかはいつくばってでももう少しだけがんばります。
 

あの時、あのタイミングでメールマガジンを送ってくださった
ことに感謝します。
ありがとう。
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ここまでです。



 ●●様

 お世話になります片桐です
 メールいただきましてありがとうございます。

 また何かしらお力になれたような気がして私としても
 うれしいです。

 今回のメールマガジンでは、●●様のように何かしら
 悩んでいる方5名の方からメールをいただきました。


 私としては、このメルマガを書き始めた目的も私の経験
 などを通じて経営者の方々に少しでも元気を与えること
 ができればと思いはじめました


 ですので、こういうメールは大変私としてもうれしいメール
 ですありがとうございます。


 ●●様はそういうことは考えないと思いますが
 通夜に行ったときに建設関係の方々は皆さん愚痴や
 不満ばかりでした。



 ですがその時も私なりにいろいろと話してきましたが
 とにかく、死ぬ選択肢はやめよう。


 私自身もつらい思いをしながら、業者様には、負債を
 減らしていただくなどのことをしながらも結局は倒産という
 道を選びました。


 ですが私は前向きすぎなのであまり深くは考えませんでしたが
 結果良かったと考えています


 ●●様が倒産ということではなくこれから頑張っていかれる
 と思います。ですが建設業界で、自転車操業というのは
 正直、いつまでたっても変わってきません。


 それであれば負債分は何かしらの作業で圧縮して現状で
 黒字での回転を目指してください。


 私ごときが偉そうなことは言えませんが頑張ってください。
 今後とも何かありましたらご連絡ください

 片桐
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 こんなメールのやり取りをさせていただいたのですが
 メルマガを3年以上書いてきましてピンチだといわれる方との
 メールのやり取りは、数え切れないほどありますが


 いつも皆、頑張れと心で願っています。


 このメルマガで元気が出る人が一人でも出てくれる
 なら書き続けていきたいとやる気が出た一瞬でした。



 苦しいことは沢山あるが、現状を打破しながら進んでいこう
 経営者は強い。

  

リンク



 

 

著書紹介